自己啓発を今すぐやめよう!

自己啓発にのめり込んで人生をしくじった経験を教訓に、ゆるい生き方を実践中。日々のコトなど思いついたことを綴っています。

 

嚥下訓練が上手くいかず体力の戻らない母に担当医から「胃ろう手術」の提案

 

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 嚥下障害で急速に進んだ老衰で倒れ、緊急入院した母(82)は持ち前の我慢強さと気の強さで頭はしっかりしていたものの、若い時に患った結核などが尾を引いている決して強いとは言えない彼女の身体は、嚥下障害発生から1年足らずで驚くほど老衰が加速してしまっていた。ハッキリ言えば、脳以外は既にもうボロボロの状態である。真っ白になった母の肺のレントゲン写真を見て、「もう少し早く手を打てなかったのか・・・・」と、今も自分を責めづつけているが、過ぎた時間は取り戻せない。

その後も母は食べる訓練を続けるのだが、肺の炎症が起きて高熱が出たり、腎臓が上手く機能せず、身体がパンパンに浮腫んだりと3歩進んで3歩下がる日々が続くことになる・・・・。

▼前回の記事はこちら▼

 

体力が戻らない母に担当医から提案

入院からおよそ3週間が過ぎた頃、担当医から呼び出しがあり面談をすることになった。それは全く体力が戻らない母の今後の治療についての話だった。

  • まずは食べる訓練をする体力をつける必要がある
  •  栄養価の高い点滴では効果が期待できない
  • カロリーの高い栄養剤を直接、胃に入れる胃ろう(PEG)なら効果が期待できる

人の顔を全く見ずに早口で話し、まるで「余計な質問はするんじゃないぞ」と言わんばかりの説明を聞きながら「いつまで経っても医者って変わらない、インフォームド・コンセントなんて夢のまた夢だな」などと半ば呆れつつ聞いた担当医の話の要約が上の箇条書きだ。言っていることは概ね正しかったのだが、当の本人である母は耳が遠くなっているので、何がなんだかよくわからない。つまりはその早口で言った内容を「長男のあんたが説明しろ」ということなのだろう。

 

「胃ろう+嚥下リハビリ」は今考えられる最適な治療法

相変わらずのホスピタリティのホの字もない医者のコミュニケーションに不満はあるものの、体力が戻らない母にとって「胃ろう+嚥下リハビリ」は確かに今考えられる最適な治療法だ。食べ物を噛んで飲み込む、いわゆる食べる動作は想像以上に体力(筋力)が必要だ。1年以上ろくに食べることが出来ず、今では立っているのも辛い程ガリガリに痩せてしまった母が優先すべきことは、まず胃ろうでカロリーを補給して少しでも体力を戻すことだと私も考えていた。

 

「もう生きることに疲れた・・・」とつぶやく母

そんな面談の翌日、母に胃ろう必要性を説明しようと考えていた私に病室の母から電話が来た。胃ろうについて聞かれるのか思っていた私だったが、母はひどく暗く、か細い声で「もう生きることに疲れた。」とつぶやいた・・・。

 

 次回へ続く

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