読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自己啓発を今すぐやめよう!

自己啓発にのめり込んで人生をしくじった経験を教訓に、ゆるい生き方を実践中。日々のコトなど思いついたことを綴っています。

 

【電通過労死】自殺するくらいなら会社を辞めればいいのにと言う人へ

ひとりごと

 

f:id:no-self-enlightenment:20161108115425j:plain

ついに厚労省の強制捜査が入った電通社員の過労死問題。連日報道されているので皆さん概ね内容はご存知だと思うが、このような報道があると必ず「死ぬくらいなら会社を辞めればいいのに」という意見が出る。確かにその通りではある・・・だが、自殺をしてしまう本人だってそんなことはわかっているはずで、ましてや今回自殺したのは東大卒の優秀な頭脳の持ち主である。彼女がそんなカンタンなことをわからないわけがないはずだ。

 

 

一人娘の小学校入学を前に自殺した姉

実は私には5歳年上の姉がいた。今から12年前、自宅で首を吊って亡くなった。第一発見者は当時小学校入学前で希望に満ちた1人娘だった。姉はうつ病を患っていた。症状がすすむにつれ会社に出勤することも困難になり自宅で療養中だったが、徐々に回復の兆しを見せていたはずだった。そんな時期の突然の首吊り自殺だったから両親や弟の私は何が起こったのかすぐに理解することが出来なかった。

 

一気に広まる旦那が殺したという噂

姉は東大こそ卒業していないが地元ではレベルの高い大学を卒業しそこそこ有名な企業に就職した、いわゆる優秀な社会人だった。そんな彼女が結婚、出産を経て、一人娘の小学校入学を前に首吊り自殺をするなどと誰も信じられず、いつしか姉の同級生やいとこなどの身内に「旦那が殺した」という根も葉もないうわさが広まっていった。

 

殺伐とした通夜会場の空気

そんなこともあり通夜の席では両親や私に、「誰が最初に発見したの?」とか「警察はなんて言ってた?」、「きちんと捜査してもらったほうがいい」などと詰め寄ってくる人が後を絶たず、通夜会場は殺伐とした空気が漂っていた。ちなみに姉が救急車で運ばれた病院に警察も来ていたが、特に不審な点はないとして自殺として処理をされていた。

 

うつの治りかけに多く見られる発作的な自殺

うつ病は重度になると何もする気力が起きなくなるが、少しづつ回復してくると体が動くようになり、その時期に発作的に自殺をしてしまうことがあるそうだ。「もう何もかもから逃げ出したい」「消えてなくなりたい」という気持ちがそうさせるようだが、姉はまさしくその発作により自殺をしてしまったのだ。

 

うつを患ってから友達や知人に送っていたメール

後でわかったことだが姉はうつの症状がひどくなってきた頃から、被害妄想的なメールを友達や知人に多数送っていた。その中に「〇〇さん(旦那の名前)は私のことを憎んでいる」とか「〇〇さん(旦那の名前)は私をもう必要としていない」などと書かれていたため、友達や知人の間で「旦那が殺したのではないか」という噂が広まったようだ。

 

意志が強く我慢強い人ほど危ない

よく言われることだが、意志が強く、我慢強い人ほど発作が起きやすいそうで、すぐに「もうだめ〜」とギブアップ出来てしまう人のほうがまだ安心できるそうだ。もし周りにうつを発症した人がいて、ある程度症状が強くなってきたらいつ発作が起きても不思議ではないので、本人が大丈夫と言っても入院させたほうがいいだろう。軽度ではあるが私も30代でうつを発症し、しばらく治療を続けた経験があるのでそのあたりは理解しているつもりだ。

 

さいごに

自殺するくらいなら会社を辞めればいいのにと言うひとへ。あなたの意見に間違いはない。しかし、その前にそんなカンタンな判断さえ出来ないほど精神的に追い詰められている人達がいることも理解してほしい。それが当時、うつ病への理解が乏しかったばかりに姉を救えなかった私からの唯一の願いだ。