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自己啓発を今すぐやめよう!

自己啓発にのめり込んで人生をしくじった経験を教訓に、ゆるい生き方を実践中。日々のコトなど思いついたことを綴っています。

 

「人に指図されたくない」が口癖の社長が私に金を借りていた話

 

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昔付き合っていた外注先の社長の口癖は「人に指図されたくない」だった。生き方なんて人それぞれだし、若かった私はそういう生き方もカッコイイと感心して聞いていたが、いつしかその社長は私に金を借りに来るようになる。

 

 

最初は少額だったが、徐々にエスカレートする前借り

 最初のうちは私が既に発注した仕事の支払い分を完成前に前借りする程度だったのだが、そのうちにまだ発注もしていない未来の仕事の支払い分まで前借りするようになり、その後はどんどんエスカレートしていった。

 

既に同業者やサラ金などから借りまくっていた社長

私にしつこくし始めた段階で、既にこの社長は同業者やサラ金などからかなりの借金をしていたようだった。つまりこの時点で彼は借りた金を返済に充てる、いわゆる自転車操業的な状態だったのだ。

 

人に指図されたくない、自由に生きたい人の借金

良くある話といえばそうなのだが、彼は「人に指図はされたくない、自由に生きたい」と言っていた。つまり自由に生きるために周りに借金をしまくっているのである。人に迷惑をかけるなとは言わないが、一生懸命稼いでいる人から金を借りて自由に生きるなんてどう考えてもおかしい話だ。その頃、私にはもう彼のことをカッコイイと思う気持ちは微塵も残っていなかった。

 

何度断ってもしつこくアポ無しでやってくる社長

エスカレートしてきたと感じた私は当然、前借りを断るのだが、それで諦めるかとおもいきや、その後はアポ無しで突然やってくるようになる。しかも私が外出している時でも事務所に居座るようになるのだ。

 

オレだって銀行に頭を下げて借りているんだ

そんなことが続いたある日、温厚な私もついにキレる。「オレだって銀行に頭を下げてなんとか運転資金借りているんだよ。突然やってきた人にお金を貸せるほど余裕はないんだ!」と。さすがにそれから彼は来なくはなったのだが、結局、私ではない同業に金を借りに押しかけていたようだ。

 

お金にだらしない彼から得た教訓

彼はその後、周りに借金をしたまま病気で亡くなり、家族はひっそり街を出て行ったと聞いた。あとから聞いた話だが最後の最後まで多くの人に迷惑をかけ続けていたようだ。しかし、それまで、あまりお金についてきちんと考えたことがなかった私にとって、このことはかなり真剣にお金について考える良いきっかけになった。

 

さいごに

それからの私はどんなに信用できる人でもお金を貸すことをやめて、自分も銀行から運転資金を借りることをやめた。会社の資金繰りは苦しかったが、借りなくても回るような体制に会社を縮小して、支払手形の振り出しもやめた。文章にすると3行で終わる話だが、実は手形振出をやめるまで3年くらいの時間を要した。3年間は非常に苦しい日々が続いたが今は毎月の資金繰りの心配がなくなりとても快適だ。人のふり見てなんとやらとはまさにこの事だと今強く感じている。