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企業マネジメントをプロ野球チームに例える話を鵜呑みにする経営者が失敗する理由

12月に入り毎年恒例とも言えるプロ野球選手の契約更改のニュースが連日報道されている。

news.livedoor.com

 

華々しく見えるプロ野球の世界だが、打率や打点などの数字が上がった時はすぐに評価されるが、出場試合数が少なかったり、数字が下がったりするとすぐに減額される非常に厳しい世界だ。プロ野球に限らず、プロスポーツの世界は総じてこのような「結果主義」「成果主義」が基本である。(一部例外もあるが)

 

メンタル・コーチング 潜在能力を最高に発揮させるたったひとつの方法

写真はそんな厳しいプロ野球の世界で結果を出した白井一幸氏の著書「メンタル・コーチング 潜在能力を最高に発揮させるたったひとつの方法

 

彼の優れたマネジメント能力に憧れる経営者も多く、彼がスピーカーを務める講演会は非常に人気が高い。なにしろ日本ハムの黄金期にチームを支えたコーチの1人であり、そのへんのエセコンサルタントとは天と地ほど違う実績があるのだから。かくいう私も彼の考え方や指導法には感銘をうけた1人である。

 

しかし、彼が実践してきたマネジメントは、零細企業がマネできるようなものではない。それを理解せずに「そうか、社員が社長にあわせるのではなくて、社長が社員に合わせれば良い」とか「結果を怒ったり褒めたりするのではなく、どんなことにでもグッジョブと言えばいい」なんて鵜呑みにしてしまう経営者も多く、そのほとんどがマネジメントに失敗する。

 

 

その理由はカンタンで、これはあくまで冒頭でも触れた厳しいプロ野球の世界の成功例であり、野球が好きでプロでプレイをしたいとハッキリとした目的意識を持つ選手と、また選手に対して年俸制というわかりやすく厳しい評価基準が背景にあるからで、そのような背景を持たない零細企業がマネジメントをマネたところで上手く行くわけがないのだ。

 

おそらく零細企業の経営者もそのことには気づいているのだが、会社の売上が伸び悩み、社員が機能しなくなると何かにすがりたくなるのだろう。自己啓発を始めとするセミナーや講演会に通い、「これは使える!」と、自分でもすぐに真似出来そうな方法論を見つけ、会社の問題をお手軽に解決しようとして失敗する。

 

私も人材育成には何度も失敗しているので偉そうなことは言えないが、零細の経営者は今いる社員が自分の都合の良い社員に変わることを期待してしまう傾向がある。しかし、人が変わることなどそうそうないし、同じ環境であれば尚更だ。少なくとも人を変えることは出来ないと経営者自身が割りきらなければならない。

 

会社が上手く機能していないと感じている経営者は、まずは社員が本当に御社の仕事をやりたいと思っているのかどうか、改めて目的意識の有無の確認から始めて見る必要がある。問題の社員に目的意識が薄く、数字も上げられない場合、プロ野球なら”戦力外通告”を言い渡すことも充分にあり得るのだから。